先日「モールス」の映画イベント
新橋にある室内マイナス5℃のICEBARまで行ってきましたよ。


私はダウンコートにブーツ、セーターを準備して
旅行バッグをひっさげ、新橋へ。
出迎えてくださった宣伝のTさんは既にダウンコート・・・
この後のイベントの過酷さを予感させます。

するとTさん、
「さっきまでBARにいたのですが,マジでやばいっすよ!」と
温かな笑顔でおっしゃいます。

・・・。(作り笑顔)


「まずは入ってみますか?」と打ち合わせの前にBARへ直行。

ほんの一瞬だけ・・・と夏服のまま入ったら・・・

「み、身の引き締まる想いがしますね・・・。」とワケのわからない
真面目なコメントをしてしまいました。

真冬のきーんと冷えた出勤の朝って感じです。

いかに、私がこの夏ダラダラした気持ちで生きてきたかを
まさに”肌で感じた”ひとときでした。

「・・・しかも、言葉数が減ってしまいますね・・・。」


寒さゆえに話したくなくなるのです。だめじゃん俺(笑)!


「で、出ましょう・・・。」



ここはバーなのですが、オレンジジュース等アルコールの
入っていないソフトドリンクの場合は凍ってしまうのだとか。


飲み干す前に自分が凍ってしまいそうです。
なんてたって冷凍庫と同じ気温(涙)・・・


男性とBARで2人きり・・・「このままずっと一緒にいたいな。」と
耳元でささやかれ「帰りたい・・・」と思ってしまったら、
その人への愛はそこまでだったのだと真の愛情を図るには
ぴったりの場所といえそうです。



私達は会場を後にして、石田純一さん&椿姫彩菜さんとの
打ち合わせに向かいました。


お二方は、とってもピースフルな雰囲気の方々で、お話中も和気藹々。
映画「モールス」のことで盛り上がりました。


ちなみに、石田さんはかつては演劇を学ぶためにアメリカに留学を
していた頃があり、映画オタクの時代も。

一方、椿姫さんはアニメが大好きで「キックアス」も既にしっかり
ご覧になっているほど。

そんなお2人だったので、何を質問しても大丈夫、という感じでした。


そして今回は、宣伝さんとの打ち合わせの中で、本作の"壁のある恋”に
絡めて、ご自身のプライベートも語って頂こうという話になっていた
ので、その辺りもご質問させて頂く旨、お伝えしました。

(既に、こういうお話は事務所さんを通して事前にはOKを
頂いているのですが、改めて現場でその確認をするのです)


石田さんは、「どんな風に聞いてくださっても、映画に添ったり
お話できるので大丈夫です^^」と、穏やかな笑顔・・・さすが数々の
バラエティ番組や記者会見をこなされてきただけあります。

椿姫さんも「わかりました!」とニッコリ笑ってくださいました。


★★いよいよ、本番。


いよいよ本番になり、会場に入ると既に沢山のカメラマンさんが
待機されていました。

スチールカメラマンさん&ムービーカメラマンさん。

ICEBARがお客様にご提供されるダウンポンチョをお召しになった
皆さんは既にブルブル・・・震えていらっしゃいました・・・(涙)


そこへ、石田純一さんと椿姫さんが登場。


椿姫さんは「モールス」のアビーの役柄同様のワンピースで素足
といった服装。石田さんはジャケット姿&素足に革靴。


まずは写真撮影から始まり、トークショーへ。

お話はさすがのお二人。
打ち合わせの時のお話を魅力いっぱいに
語ってくださって、とても盛り上がりました。
ムービーエンターさんが丁寧に書いてくださっています。
http://news.livedoor.com/article/detail/5745697/


石田さんについては、事前に「マイライフ」というご自身のことを
書かれた本を読んでいたのですが

娘さん&息子さんの事や、これまでの様々な困難な出来事、恋のこと
様々なバッシングの中で今のポジションにいらっしゃることの努力は
計り知れないなぁと思っていたのでした。


そのご経験の賜なのでしょうか。トークショーが終わった後には、囲み会見といって
マスコミ記者の方々が直接お二人にインタビューされる場があって
映画とはちょっぴり違う質問も飛び出すわけですね。


時として、ストレートではないけれど、ナーバスな部分にも触れそうな質問も飛びだして
・・・そういった質問に関しても石田さんは、ニコやかに穏やかに決して反らさず、
流るる川のごとく答えていらして、

そのお姿を見ながら私は「菩薩だ・・・氷に包まれて菩薩様がいらっしゃる」と
思ってしまいました。


そんな穏やかな石田さんの横で椿姫さんが、絶妙のポジショニング&テンションで
キュートに石田さんの魅力を褒めたり、質問なさったりする様子を見て
スマートな方だなぁと思いました。

椿姫さんもこれまでに様々な本を出されていて
強い思いと責任感を持って芸能界にいらっしゃることを感じていたので、
一個人として尊敬していたのですが、

自分に求められている役割を察知するアンテナも敏感で関心しきり
でした。


お二方とも、どんな問いかけにも最後には「モールス」の魅力に結びつけて
トークされる姿が印象的で、まだまだ聞いていた感じだったのですが、
会場内の誰もがこの寒さには耐えられそうになかったので、終了へ(笑)


その後、カメラマンさん(TV)は皆さんが撤収された後、BARの風景を
撮影していらしたり、

石田さん&椿姫さんはTV番組の別コーナーでの取材でもう一度BARへ・・と

宣伝の方はもちろん、みなさんお疲れ様!の一日でした。

テレビやWEBで見るエンターティメントな記事も、こんな風に皆さんの
がんばりがあるのかぁと思って頂けると幸いです(笑)。


最後に「micさん、どうぞ!」と宣伝のYさんが持ってきてくださったのが

”氷”に入った血の色のカクテル


映画「モールス」に合わせて作られたそう。

飲んでみると、とっても美味しい!クランベリー味?

ICEBARで現在飲めるそうですよ。


雑誌FIGARO公式サイト 映画コラムでも「モールス」ご紹介しています。
http://column.madamefigaro.jp/culture/cinema/post-794.html






先日、六本木をふらふらと歩いていましたら
(酔ってませんよ、仕事先の場所が見つからず
 迷っていただけ♪)


可愛い真っ黒にゃんこが、つながれちゃってました。

ご主人待ちみたい。(にゃんこに掲載OKか聞くの
忘れてしまいました!ごめんね!)


先週、FIGAROの公式サイトご紹介した「Peace」は
猫が好きで、、社会的に立場の弱い人々に心を寄せること
が(たまに)あって、映画やドキュメンタリーが好きなんて方は

ストライクゾーン・・・かも知れません
FIGAROコラム


そして、私はこの夏の中、ダウンコートやらロシア人帽子やブーツを準備中。

28日(木)映画「モールス」のイベントで石田純一さんと椿姫彩菜さんと
東京 銀座のアイスバー
ご一緒させて頂くのです。

マイナス5℃ってどんな感じなのでしょう。
相当寒いらしくて、完全防備でお願いしますとのことで

宣伝さんは、カイロを200コも用意されたりご準備が大変。

お二方とは、熱い恋愛トークで盛り上がろうと思っていますが、
場を凍り付かせないよう気をつけなくてなりませぬ・・・・。


当日、石田さんはもちろん素足に革靴!ちなみにマネージャーさんも
素足に革靴なのだそう。徹底されてるのですね(笑)。

またご報告しますね。



そうそう、それから先日来月公開の「シャンハイ」観ました。

渡辺謙、チョウ・ユンファ、ジョン・キューザック、そして
コン・リーが素晴らしかった。1週間前に観たのですがまだ彼女の美しさ
の余韻に浸っているほど。

菊池凛子さんも出演されていて、アヘンで意識朦朧となってはります。
いつか彼女には幸せ太りしちゃうような(どんな映画・・・)役柄を
演じてみて欲しいですね。


もうすぐ週末ですね。

お互い、体には気をつけましょうね。

私達は、午後のボランティアに参加する前の約1時間、
辺りを見て回ることにした。

石巻はこれまでに様々な場所へお伺いさせて頂いたが
東松島市は初めてだった。


・・・と、その前に!

三浦さんに見送られて出発しようとしたら、
こんな可愛いワンちゃん達がお出迎え!



隣の避難所のワンちゃん?と思いつつも、それにしても珍しい犬種だ・・・。

聞いてみると、”災害救助犬(救助犬)”候補生(←ここ大事)なのだそう。

災害救助犬とは、文字通り”災害が起きた際に人間を救助する犬”だが
どんな犬種でもなることができる。

ただし、災害救助犬の資格試験に合格すれば、という話。



今、彼らは試験前なので、”訪問活動犬”として(犬にも色々肩書きがあるのです・・・)
周りの避難所をまわっているとのこと。

(詳しくは、日本救助犬教会のサイトをどうぞ。)
http://www.kinet.or.jp/kyujoken/index.shtml

それにしても可愛すぎる。名前を聞いたら、茶色いワンちゃんは”ユッケ”
君なら加熱していなくても大丈夫!


そんな訳で、長旅を三浦さんとわんちゃん達に癒されて
改めて東松島市を車で回ることに。

ここは奥松島を代表する景勝の一つ、嵯峨渓がある。

太平洋の荒波と風雨に侵食された絶壁や奇岩の連続は、
女性的な松島湾の景観と対照的に男性的で荒々しさを見せるのだそうだ。

岩手県の猊鼻渓と大分県の耶馬溪と並ぶ日本三大渓の一つとのことで
海岸線は観光客も集まる美しいエリアだったのだ。



しかし、私達が訪れたところは海岸線は瓦礫山が種類別に
高く積まれていた。

車は車、鉄くずなどの瓦礫、一般家庭の瓦礫・・・
私の身長の何倍も高い瓦礫の山達・・・


おそらくその前は全てが渾然一体となって流されて収集つかない状態
だったのだろう。

皆さんの苦労と努力があってここまで来たのだろう。

とはいえ、何度来ても見慣れないこの光景は心が痛んだ。

ただ、今まで石巻・牡鹿半島へばかり訪れていたが
こうして違う地域を訪れることも私にとっては大切な事に思えた。


その後、私達は軽く昼食を済ませて午後のボランティアへ。
長靴や軍手、雨合羽などもしっかり用意。フル装備で受付に向かった。
何だか勝手にテンションがあがってきた。
舞台にせよ、何でも衣装は大事だ。



すると受付場所のあるテントには、既に沢山の方が集まっている。

若い女性、おじさん、ご夫婦、お兄さん、グループで来た方達
1人の方もいたり、皆さん本当にそれぞれ。



各々自分の名前を登録し、(未加入の場合)ボランティア保険に加入する。
(登録だけで、特に費用はかからず、必要事項を書き込むだけ)


するとスタッフの方が「これどうぞ〜!」と小さなパックに入った
ドーナツをくださった。

「いえ、あの、まだボランティア終わってないのですが・・」と言うと

「いいんです。差し入れで頂いたのでどうぞ^^」とのこと。
色んな優しい方がいるんだなぁと思いつつ、この活動が終わってからの
ご褒美にすることにした。


受付が終わると、テント内の椅子に座って次の指示を待つ。
日常とは違うこの光景に、更にギンガムチェックのレインコートに
花柄の長靴という戦闘態勢も加わって(確実に皆さんのカッパ&
長靴スタイルと雰囲気が違う私・・・)テンションが上がりキョロキョロ
している私にプロデューサーから「じっとしているように」と釘を
さされる。確実にさっきの救助犬ワンコの方が落ち着いていた。

すると、男性スタッフの方がやってきて、「すいません!今から側溝の
お掃除とは別に、荷物の仕分け作業という仕事がありまして、
こちらは18時までになるのですが、そっちをやって頂ける方を6名
募集します!どなたがいらっしゃいませんでしょうか?」

とおっしゃった。
今、集まっているのは20名くらい。その中から数名が手をあげた。

通常、ボランティアは午前・午後共に2時間で終わる。
が仕分け作業は5時間だ。

プロデューサーが「こっちの仕事やらない?」と私に耳打ちした。

え?仕分け作業って結構大変なのご存じですか?段ボールあっちこっちやったり、
荷物卸したり、何気に地味にしんどいんですよ。

でも側溝のお掃除は、しんどいけど溝から泥が掻き出されて、
どんどんキレイになっていくのを見る達成感と、「みんなで頑張ったね!」という絆も
生まれそうですよ。それに5時間ですよ。
あなた、さっきまで徹夜で東京から運転してましたよね?実はお互い睡眠不足ですよね?

と、私の心の悪魔ちゃんがつぶやき始めたところに

Pは「そっちの方が色んな人とお話も出来て、この地域の事も把握し易いんじゃないかな。」
と、さらに続けた。

さ、さすが・・・。「そうだね、そうしよう!私もそう思ってたとこ!」(←嘘)
私の浅はかな想いは闇に葬った。

私達が手をあげると、ちょうどこれで6名だった。
「ありがとうございます!それでは、6名の皆さんは合羽や長靴はいりません
ので、脱いできて頂いて5分後にお集まりください〜♪」

のぉおお〜〜っ、なんと!私のギンガムチェック&花柄を脱げとっ!
かなりショック・・・って誰かに見せたいワケじゃないけど・・・。



その後、私達は東松島市にある公共施設へ向かった。
そこには、宮城県の災害ボランティアセンターの方がいらして、
本日の流れをご説明くださった。


「施設内ではマグロ丼の炊き出しが行われます。外の広場の部分で様々な物資を並べ、
 これからお越しになる皆さんに選んで持って帰って頂きます。ので、
 運ばれてくる荷物の仕分けをお願いします。

 避難所の皆さんがお越しになったら、物資の場所の説明や色々お手伝いをして
 あげてください。」

来場予定は500名、スタート時間は15時から。

施設の前には大きな自衛隊のトラックが止まっていた。
大量の荷物を載せたそれは広場までやってきて、後ろの扉が開き
どんどん段ボールが積み出された。



ボランティアの男性の皆さん、自衛隊のお兄さん達が次々へと
その段ボールを運び出す。大きいの、重たいの、小さいの、色々だ。


その箱には「男性用靴」や「化粧品」「子供服」等がマジックで書かれているので、
それらをチェックしながら、カテゴリ分けをして一カ所へ集める。




次は、箱を開けて中身を確認。靴などは靴箱がぎっしり入っているので、
サンプル用をひとつ開けて、サイズを表示して展示。




やる事はある意味、学園祭の準備というかフリーマーケット?
ただひたすら、段ボールを開けては並べて表示して、開けては並べた。

結局、12トンの荷物をわずか1時間足らずで、準備が終わった。

ちょっと感動したのが、ボランティアの方々の動きの良さ。
さっきの「今日は〜〜をします!」という説明だけで、
何も担当を決めないまま、皆さんささ〜〜〜っと動いて、
誰ひとりとして「私、何をすればいいですか?」と聞いたり
時間をもて余している人がいなかったことだ。
(私は会社勤めをしていないのでわからないけど、社会人なら
こんな風に動けるのが当たり前なの?)

学生時代そこそこサボっていた私も、さすがにここでは
サボる気にはならなかった(←当たり前)。


段ボールを開けて、可愛い女子用のスニーカーを見つけては
「可愛い〜〜〜!!」と叫んでいた。(←サボってる)




少し落ち着いたころ、私とプロデューサーは東京からの物資・・・

(マックシュプールさんからの女性用衣類、お友だちからの
新品同様のぬいぐるみ、李さんからのエプロン)

も一緒に並べさせて頂けないか、センターの方にご相談した。
センターの方は快諾くださった。

そろそろ15時だ。だんだん人も集まり始めている。
スタッフの集合がかかった。簡単な注意事項を伝えられる。

●「来られた方には整理券をお配りして、その券と引き替えに
 大きな袋をお渡しします。その中に物資は入れるようにおっしゃって
 ください。いっぱいになると終了。新しい1枚をもらいにいくよう
 教えてあげてください」
→つまり、整理券さえもらえたら、どれだか持って帰っても自由。

●「それから、中でまぐろ丼の炊き出しをやっていますが、
 まぐろの解体ショーはやっていません。聞かれても“やっていない”と
 答えてください。」

→ボランティアセンターの方は大真面目におっしゃっていた。

●「ご老人の方などは、欲しいものを探すのにご苦労されますので
 困っていらしたら教えてあげてください」etc、、、、

了解です!
そして、15時になると沢山の方が会場に入っていらした。

そこからは、もはやバーゲンセール状態。
老いも若きも子供もおばあちゃんも(あ、同じ意味だ!)、
一斉に袋に様々な物を詰め込み始めた。

スリッパ、お化粧水セット、トイレットペーパー、ティッシュ
革靴、スニーカー、Tシャツ、サンダルetc…

生活必需品はあっという間に無くなった。



そんな中、特に喜んで頂けたのが、李さんが作ったエプロンだった。

あまりに沢山の方がいらしたので、一部の奥様たちにはちょっと
外れた場所で様々な柄のエプロンをお見せした。


すると、
「わ〜〜!いっぱいあって迷うわねぇ。明るい色で若づくりしちゃ
 おうかしら。」

「ポケットがついてて嬉しい!ポケットがないとケータイの置き場所が
 なくて困るのよ〜。」

「ねえ、もう一枚もらっていってもいい?」

「エプロンはね、私のユニフォームなのよ。冬は割烹着だけど
夏はエプロン、だから本当に助かる!」etc、、
皆さん、目をキラキラして選んでいらした。


(掲載の了解頂いています)


「全て手作りなんです。神戸の女性が作ってくださったんです。」と
お話すると、「まぁ、ありがたい!」と喜んでくださり、
ものの20分足らずで、30着弱のエプロンは無くなってしまった。

今や、皆さん避難所から仮設住宅に移られた方も多い。
また、電気や水も通り出したこともあり、お料理をするお母さん達には
ぴったりのプレゼントとなった。

今頃、あのエプロンをつけた東北のお母さん達が、台所でお料理を作って
いらっしゃるかと思うと、何だか微笑まずにはいられなくなる。


その頃、会場はオーバーヒート状態。

子供たちも、お母さんが選ぶ物資を袋に詰めては運んだり
頑張ってお手伝いしていた。



仲良し男の子3人組も嬉しそうに、私達が預かったぬいぐるみを
選んでくれていた。




そして、ぬいぐるみと同じくらい可愛い姉妹も!


マックシュプールさんからの女性用衣類、大きな段ボール2箱も
ほとんどが空っぽ。

「もう全部流されちゃったから。」とか、少し古めのものは

「この生地でパッチワーク作らせて頂いちゃってもいいかしら?
 とっても素敵な柄だから。今じゃ、まだパッチワークが出来る
 状態じゃないんだけど、私、大好きで、いつかと思って生地を
 集めているの。」とお話してくれたおばあちゃんもいた。

中には、自分の体の2倍も3倍もある袋を持って駐車場に向かって
いるおばあちゃんもいて、「手伝いましょう」と言って走っていくと
車で迎えにきた息子さんが「こんなに持って帰ってどうするんだよ」
と、ちょっぴり呆れ気味だった(笑)。




自転車に、大きな袋をくくりつけて持ってかえるおじいちゃんもいた。
「孫の分もな。」と言っていた。

時には、新品の革靴を幾つも袋に入れている方もいた。
「うん??」という想いもよぎったが、余計なことは考えないことにした。

梅雨空の下、雨は降っていないものの誰もが元気に物資を取りに
こられるワケではない。代表して大量に持って帰る方もいらっしゃる。


今回の物資のお渡しは、そもそも告知をしていないのだという。
告知されているのは、炊き出しのことだけ。

といっても、特に大々的にアナウンスされているワケでもないらしい。
それでもケータイ等の口コミで、あっという間に長蛇の列になる。

以前、石巻の中心部で物資のお渡しをアナウンスしたら、
500人想定が何万人も集まってしまい、警察沙汰になってしまったと
宮城の災害ボランティアセンターの方が話してくれた。

そういう事が何度かあって以来、告知はせず、炊き出し等と一緒に行い
口コミで持って行って頂くそうだ。

そんなお話を聞くにつけ、個人宅に済んでいるご老人などは、炊き出しを
もらいに行くのも、物資を受け取るのが難しいだろうなぁ・・・と
思ってしまう。


今回の物資は全部で12トン。
宮城県の倉庫にはまだ何十万トンという善意で届けられた物資
があるという。

何十万トン・・・「あ、あの、例えば物資を必要としているNPO団体
にお渡しするという事はなさっていないのですか?」と聞くと

「今はやっていないんです。NPOに渡した物資が避難所の方々に
届いていなかったケースがあったり、特定のNPOの方だけに渡すのも
不公平になる、みたいな事があってストップしてるんです・・・。


でも、もうすぐ自衛隊も撤退してしまうので、このように荷物も
運んで頂けなくなるわけですから、そうも言ってられないと思う
んですよね。

皆さんの善意が本当に申し訳なくて・・要は、人です。最後は人なんです。
決める人が決めてくれなくては・・。」

その方は女性同士だったからか、本音を話してくださった。

最近、何度もこの疑問にぶちあたる。
公平さ・・・公平さって何だろう。

人間の尊厳を大切にする“公平さ”を大事にするあまり
困っている方々が沢山いるってどういうことなんだ?

もうわからなさすぎて、「ドラエも〜ん!」と叫びたくなる。
誰か、ポッケから解決策を出して欲しい。

目の前のほとんどの段ボールは空となり、それらを集めては
つぶして畳む作業へと移っていた。(ここでも皆さん黙々と活動)

ここでの自衛隊さんの活躍もすごかった。日々鍛えられた腕力で
ばこばこと畳んだり、踏みつぶしたりして、ものすごい容積だった
段ボールが布団圧縮機で真空状態になった時のようにペタンコになり
自衛隊のトラックに再び詰め込まれた。

最後にまたみんなで集合して、ゴミ拾い。
「おつかれさまでした!」で一斉解散の運びへ。

「何ならこれから打ち上げします?」というのもなく(ココを何処だと
思っているのか・・・)皆さん、ふつーに各々帰って行かれた。

なんて潔い方々なんだ・・・。黙々と活動して、無駄なおしゃべりはせず
仕事を全うしては帰っていく。

ごくごく当たり前の事なのだけど、何かイベントをすれば
打ち上げ目指して頑張ろう!な業界(あれ、違う?)にいる私にとって
何とも清らかな一瞬だった。

それにしても、私は新鮮な達成感と充実感で満たされていた。

これは極個人的な感想になるのだけれど、
私の仕事というのは「micにお願いして良かった!」と思って頂ける
ことが嬉しく、ひとつのゴールでもある。
だから、「micさんらしく。。」や「いつものmicな感じで」と言って
頂くことも多く、最高にハッピーであると同時に、自分らしさを追求
することも、ひとつの仕事になる。

しかし今回はmicはどうでも良い(笑)。任務を遂行するのに、皆で
協力をすれば良い。誰もが所属も名前も、どこから来たかわからないまま、
“ボランティア”というたったひとつの共通点、今、困っている方々を
少しでもサポートしたいという気持ちだけで、ゴールまで文句ひとつ言わず
頑張る。


正直、以前の牡鹿半島や石巻の時みたいに、何度も御礼を言われたワケではなかった。
それどころか皆さん、物資を持って帰るのに必死(笑)。
でも、終わった後は心から気持ち良かった。

その時、ほっとしている自分がいた。
これまでの活動で、私はひょっとして「ありがたがってもらう」事を
求めているのではないだろうか、という自分への疑問があったからだ。

どこかで「ありがとう」の見返りを求めている自分がいやしないか。
そんな自分と向き合うのがとっても怖かった。

でも、この時は本当にそんなのはどうでもいいと思えた自分がいた。

そんな事よりも、東松島市のボランティアセンターに集まった
ボランティアの方々があまりにも普通に、というか、

「普段は会社なんですけど、週末なので来ました〜」といった感じで
参加されていた事に思った以上に感動してしまった。

私達がこれまでお会いしたのが、先頭に立って活発に活動されている面々
だったから・・・たとえ、全面的に関われなくても出来る範囲でひさい地に
足を運んでいる方々は、まだまだ沢山いらっしゃるのだ。

ボランティアの数は阪神大震災の時よりも少ないという声も聞くけど
こうして色んなところからお越しになっている。

もしまだ、行ってなくて迷っている人がいるのなら
是非行って欲しいと思う。



東松島市だけでなく、石巻、陸前高田、手がたりない所は
いっぱいあるはず。


こんな書き方するのは何だけど、こんな経験はそんなに出来ない。

私はひさい地に足を運ぶことで、初めて社会というものが見えてきた
気がしている。散々、社会的な映画も観ていたのに・・・。

自分なんてひさい地に行っても役に立てないかも・・・って思っている人も
私みたいなちゃらんぽらんでも、きちんと災害ボランティアセンターに
行けば、いいように使ってもらえるので大丈夫(笑)。


もし時間と、気持ちがあるなら、ぜひ行って欲しいと心から思う。


長くなったけれど、もし何かの参考になれば幸いです。

(最後に)

わずかに残った段ボールの中に、本が沢山入ったものが。
自衛隊の方に尋ねると、「これは、ある方が自費出版されて売れなかった
本が寄贈されまして・・・毎回、こうして持っていくんですけど、
3,4人持っていかれる方があるだけで、いつも残るんです。
まぁ腐らないのでいいんですけど、案外一番重たかったりするんですよね・・。」

・・・・・・。

執筆業も仕事にしている私としては、非常にコメントしづらいお答えが。

教訓:自費出版した本の寄付は、よくよく考えましょう(苦笑)。











千葉の海にいました。

でも、エチオピアの集いでした(笑)

このお話は後日!
とても風が強くて寒かったけど、何だか楽しかったなぁ。

明日も、いっぱい笑えますように。




皆さん、連休は何をされてましたか?

ゆっくりお休みされた方、働いていらした方・・・

たとえ休日でも主婦の方は逆にお食事も作らなくてはいけないから
大変だったりするでしょうか^^・


私はフェスのお誘いも頂いたのですが、今回は東京での色々があったので断念。
そちらに集中することにしました。

というワケで、その近辺の出来事いろいろメモ書きしておきます。


某日:「カーズ2」試写。期待以上に楽しかった!007のようなサスペンスを
   盛り込んだストーリー。ジョン・ラセターのメッセージが
   先日までスティーブ・ジョブズの伝記を読んでいただけに、勝手に関連
   づけてしまいグッと来た。3Dって凄い!と思った作品は初めてかも(苦笑)。




某日:六本木、森ビル財団の方が開かれている「まち塾」に出席。
   早稲田大学大学院教授(環境・エネルギー研究科)の友成真一先生と
   新聞記者の夏目承さんの、「男からみた街」「女から見た街」について
   色々お話して、ワークショップなども。


   男性と女性の価値観や、今までの流れ、そして311をきっかけに
   お互いの価値観が崩れ始めていることを、きちっと理論づけて話して
   くださった。


   ずっと肌で感じていたことを、きっちり説明頂けて「そうか!やっぱり!」
   という感じ。名誉やお金、肩書きが”幸せ”だった時代はそろそろ終焉を
   迎える頃なのだ。とはいえ、それが消えるのではなく”手段”になる。
   何だか一人芝居の脚本のネタになりそう。


某日:「127時間」やっと観れた@シネクイント
   「トレインスポッティング」「スラムドッグミリオネア」のダニー・ボイル
    監督作。彼の音楽と映像に対する卓越した才能が、今度はこのような形で
    スクリーンに展開されるとは!

    ジェームズ・フランコは本作でアカデミー主演男優賞にノミネート。
    アカデミー賞授賞式でグダグダだった司会も本作を観て帳消しに(なぜか上から目線)。



某日: 夕食に、ナスの挟み揚げとピーマンの肉詰めを一緒に作って和風あんに。
    残りの半分はめんつゆで頂く。・・・よく考えてみたら、夏だし、めんつゆの
    方がさっぱりしてる!

    時間かけて作った和風あん・・・・市販のつゆに負けるの巻。

    他にも、とろろのお味噌汁、もやしや天かす、おネギを乗せた冷や奴(めんつゆ再登場)
    トウモロコシをゆでたりと、簡単サイドメニュー。



某日: 蚊に噛まれて痒い。「痛くて痛くて死ぬのと、痒くて痒くと死ぬのとどっちが
    嫌なのだろう?」と思い、必死で痛くて死ぬのと痒くて死ぬのを想像しては
    悶絶しながら、どちらが嫌かを考える・・・・。が、結論が出ない。

    これを、毎年、しかも小学生の時から繰り返している。想像するだけでも
    辛いのだから、どうにかして考えないようにしたいと思っていても
    1年経つと忘れている。どうにしかしてこの負のスパイラルを止めたい。


某日: 舞台「血の婚礼」清水邦夫作・蜷川幸雄演出、窪塚洋介&中嶋朋子​and more
   Webダカーポにて、レビューを書く。
   http://webdacapo.magazineworld​.jp/culture/58346/

    後から、ものすごい舞台だったとジワジワ来た。お隣やその一列は、蜷川さんの
    舞台に出演された女優さん、俳優さんらが見に来られていらした。
   
    おそらく窪塚さんは回数を重ねれば重ねるほど、良い演技をされるのだろうなと
    思った。立ち姿が凛々しく、これまで色々あったけど、自身の中で濾過して
    生きてこられたのだろうなぁと、とーっても偉そうにそう思ってしまった。


まだ色々、あるのだが、本日はこのヘンでお開きにしたいと思います。


台風が来て雨が降り・・・自然現象だからしょうがないとは思いつつも

その雨がたとえば七色だったり、
1時間に5分は飲むと甘酸っぱくて美味しい水になってるとか
ティンカーベルが大量発生したりしたらいいのになぁ・・・と妄想するばかりです。

くれぐれも、皆さん気をつけてくださいね。














なでしこJAPAN優勝しましたね!


と、まるで朝早くからTVをつけて見ていたような
書き出しで始めてみましたが
実は朝起きてから試合があった事を知ったのですね(笑)

ここ数日間、テレビやニュースから離れてしまっていたので
そうだったんだぁ〜と思いつつ

ハイライトシーンがTVで流れていて、それだけで涙ボロボロ
出てしまう私って、何だかもうお手軽な女ですね。

その上、

「そうだよねっ、本当にナデシコのみんな、よく頑張った!」
とか言っちゃって、もう絶対友達になりたくないタイプですね。



ただ、私が通っていた女子中・高にはサッカー部があって
その皆とも仲が良かったので、女子サッカーにはとっても
愛着があるのです。


というワケですので、女子サッカー映画をご紹介しますね。

「ベッカムに恋して」

ベッカムに憧れるサッカーが大好きなインド系イギリス人の
女の子のお話です。


インドでは女子がサッカーなんてありえない!世界なので
彼女がサッカーをやる=勘当されると同じこと。

そんな中で夢に向かって生きる彼女が本当にステキなのです。

ちなみにまだ”女”になる前の(!?)キーラ・ナイトレイが出演。
思いっきり少年みたいで可愛いの。この子有名になる!と思ったら
一気にブレイクしました。

当時、本国でも大ヒットしたそうです。

「ベッカムに恋して」
http://www.albatros-film.com/movie/beckham/top.html


写真は、中目黒のお洋服屋さんです。
グリーンを使った店頭がステキでした。
光がキラキラ・・・

なでしこJAPANの方々が着ると似合いそうな
少しカントリーテイストなお店です。



先日、牛すじシチューを作りました。

牛すじを、ええ、今話題の牛です。
でも、この牛はダイジョウブ(多分)。

その牛すじちゃんを3時間以上、煮込み続けて

その間に原稿を書きながら…

有機野菜の玉ねぎをたっぷり炒めて
赤ワインや白ワインや色々いれて

トロトロのシチューが出来上がりましたよ。

長い間煮込むので、室温が上昇し

原稿を書くのも、ある意味体力仕事というか
魂をぐぐーっと吹き込むので

全てが出来上がった頃には、心地よい
疲労…じゃなくて達成感が。

最近は、製氷機で氷を作ろうとして
製氷機に水を入れる所に氷を入れようとして

もう氷、出来てるやん!

と叫んでみたり


クーラーをつけようと、リモコンを持つも動かない!
こんな時に壊れるなんて〜!と嘆いていたら

持っていたのがテレビのリモコンで

そりゃつかへんっちゅうねんっ

と、1人コントな日々です。

ボランティアのこと、また続編書きますね。

良い週末を!



遅くなってしまったけれど、私が先月26日にボランティアに行った流れを
簡単に書いておきたい。


これまでは、私とプロデューサーで弾丸ツアー状態?

とりあえず必要であろう物を詰め込んで、各お宅や避難所を回ったり
その場で必要な事をお伺いして、最も近い最寄りの大型スーパーで購入。
お届けするといった、自由に使える車ありき・・・の活動を行ってきた。


その時は、本当に物が足りていない時期でもあったので
皆さんが喜んでくださったけれど、今は状況も変わっている。

ある程度、行き渡っている物資もあったり、その地域の統制が取れ始め
私達が良かれと思ってすることが逆に”不平等になる”という理由で
統制リーダーさんがストップをかける可能性も出てきた。


というわけで、

今後、読んでくださっている方々の中で「ボランティアに行ってみたいけど
実際どうしたらいいかわからない。」という方の為にも

お役に立てそうな手順を踏んで、行ってきた。

訪れたのは、東松島市。
石巻市から車で約15分のところだ。

東松島市は、様々なNPOの方々が連立してボランティアを実行している
石巻市とは違って、ここの災害ボランティアセンターそのものが中心に
なってボランティアの方々をまとめてきたそうだ。

東松島災害ボランティアセンター
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10180


各地の災害ボランティアセンター同様、こちらもボランティアを募集
している。

そして、助かるのが「高速道路料金無料」(=災害派遣車両)の認可をもらえる
書類を送れば、ハンコを押してfaxで送ってくれること。


(もし、石巻でボランティアをしたい場合は、石巻災害ボランティアセンターに
連絡をして、宮城県災害ボランティアセンターに許可を得ればよい。
詳しくは、災害鍼灸マッサージプロジェクトの公式ブログにて紹介されています)
こちらね↓
http://890iwanuma.blog.so-net.ne.jp/2011-06-11


その書類をもって、自分が住んでいる区役所の防災課へ行き
許可申請を頂きたいことを伝えると、記入用紙を出してくれる。

その際には、以下のものを忘れずに。

・運転手のはんこ(自分のでもいいのかも。)
・身分証明書
・ハンコを押して頂いたボランティア受け入れ承認書
・笑顔


ちなみに、私達は承認書をもらったはいいけれど、どこに申請をもらえば
いいか探すのに苦労した。

区役所のHPには記載されていなかったからだ。

最初は、警察の交通課に電話してしまった。
「わからないなあ〜!」と言われてしまい・・・あ〜だからこの国は・・・なんて
ちょっと偉そうぶりそうだったところに

「ちょっと調べるから5分後に電話ちょうだいっ!」と言ってもらえた。

結局、●●署、交通課の高橋のおじちゃんのおかげで、私は区役所まで
たどりつけたのである。敬礼!



防災課には、同じように申請をもらいに来ている奥様がいらして
許可を待っている間に少し話をした。


「あなたはどちらに?私は石巻。炊き出しに行ってきます。
あちらは本当に大変よね。。。お互いがんばりましょうね^^。」と、

初めてお会いした方だけど、何となくお互いに小さな絆を感じた。


その前日も、沢山の申請があったらしい。
6月も終わるけれど、東京から沢山の方々が現地へ行っているのだと
思うと、少し力がわく。

防災課の女性も丁寧に応じてくださった。
「私自身が行ってないので、これで書類が充分なのかわからない
のです。ごめんなさい〜!」といって、コピーを余分に持たせて
くださったりした(笑)。
*ちなみに冒頭の写真は防災課のマスコットキャラクター。
なぜか名前は「ベートーベン」・・・。



そして、その日の深夜、私達は東京を出発した。


持ち物:

カッパ(梅雨だったので)・長靴・軍手・マスク・帽子

<ボランティアセンターの方への差し入れとして>

★A4コピー用紙(2冊)・塩入り飴10袋etc...


<マックシュプールさん(関西発のお洋服の物々交換イベントやジーンズ
専門サロンを運営)からお預かりした>

★夏物洋服、特大段ボール2箱


★神戸の李さんからお預かりしてお手製のエプロン20着以上


その他、牡鹿半島の避難所へ持っていく予定の雑貨類等・・・


車の中は後部座席までいっぱいだ。

向こうで雨が降ったらどうしよう・・・何も出来ないまま帰ることに
なりませんように。。。

そう願いながら高速に入る。


いつものETCとは違い、スタッフの方が常駐しているラインに進む。
そこで、例の災害車両の許可書を見せた。


別に悪いことをしているのではないのだが、ドキドキする・・・・。


「はいっ、ごくろうさん!いってらっしゃい!」

と言われた、ほ〜〜〜〜〜〜〜〜っ、無事通過〜〜〜〜〜〜〜!(当たり前?)

さっきのスリル感は何だったのだ?



まだ爪痕残る東松島市・・・でも美しい場所もいっぱい。

その後も、その申請書は水戸黄門の印籠並みに威力(?)を発揮してくれ
無事、東松島市にたどり着いたのが、朝の9時半頃だった。


実は、センターの午前の部の受付時間は、8時〜9時。

交通上の都合とはいえ、ががーん。朝から働く気まんまんだったのに!


早速センターにお電話し、ボランティアとは別に夕方に色々とお話を
お伺いするはずだったお時間を午前中に移して頂けることに。


これら一連、担当してくださったのはボランティアリーダーの三浦さん。

彼は、映画「硫黄島からの手紙」の兵士役に出演していそうな方で(どんなだ・・・)
何というか、志や誠実さが奥ゆかしげにで見え隠れしている、そんな方だった。


その方とのお話は日経WOMANブログで掲載する予定なので、しばしお待ちを。


三浦さんから震災当時から今までの様子をお伺いし、これからのこと
そして彼自身のことも聞かせて頂いた。


色々お話して痛感したのは、何が何やら・・・のお国の上層部の方々はどうあれ
何とも心強い方々が世の中には沢山いるということだった。


東松島市は、当初県外のボランティアを受け入れるほど機能が整って
いなかったにも関わらず

震災数日後、県外の方が、キャンピングカーでやってきて、食事・宿泊、
何から何まで自己完結で1週間、ボランティアだけして帰って行かれた方々が
いると教えてくれた。


こういう人達のことを、本当の意味でヒーローっていうんだろなと思う。


お話を聞いているうちに、かれこれ1時間近く経っていた。


三浦さんが「それでは、午後からのボランティアでお待ちしていますね!
それまで、色々見て回ってみてください。」と私達を見送ってくれた。


(つづく)
















今日で、311から4ヶ月が経った。


私はこれまでに仲良くなった方々にご連絡をすることにした。

メールで、電話で、手紙で・・・。

その中の2名の方とのやりとりを、ここでは書きたい。



以前、牡鹿半島で仲良くなり、お手紙のやりとりを
しているおばあちゃんに電話をした。

すると、おじいちゃんが出て

「おぉおう!元気にしてるかい?」と優しい声が耳をなでた。

そして「おばあちゃん、近くにいるから代わるわな。」と
すぐに代わってくれた。

今、おばあちゃん達は、牡鹿半島から離れて仙台の娘さん達と一緒に
暮らし始めている。


先日、受け取った手紙によると、
そこから見える山は素晴らしく、空気の良いところらしい。
孫達に囲まれて、孫達が牡鹿半島へ遊びに行った時の事を
よく嬉しそうに語ってくれるそうだ。

「あらまぁ・・」と電話の奥の方でおばあちゃんの声がする。

その後すぐに「まあ〜〜〜、●●ちゃん!!!」と電話口で
私の本名の名前で呼んでくれた。

その声があまりにも、他界した祖母の声に似ていたので
思わず泣きそうになってしまった。


そこからは色んな話をした。


東京も暑いのだとか、私達が先日も牡鹿半島へ行ってきた話

おばあちゃん達は、娘さん達と一緒に住んでいたところから
その近くの県営のアパートを借りたのだと教えてくれた。

狭いけれど雑魚寝なら出来るから遊びにおいで、とも。

かつて牡鹿半島では、おばあちゃんはひじきを採るのが
とっても上手で有名だったらしく

「ひじき、大好き!!」というと、「またいつか採るから
送るわね。私は磯に出るのが大好きなの。」と嬉しそうに
話してくれた。

そして、「あの時は本当に来てくれてありがとうね。
心が真っ暗闇の時だったから、話をするだけで心が晴れた
のよ。今は顔が見えないけれど、あの時の事をよく覚えて
いるから、あなたが今どんな顔して喋り、笑っているのか
想像できるのよ。」と言われ、また泣きそうになった。


「あれから4ヶ月なのね。まだまだ、これからだね。
テレビで石巻やひさい地の様子を見て、私達だけじゃない
んだって思って、がんばろうって思うのよ。」とおっしゃり

「そうだよね、でも何だか何もできなくてごめんね。」と謝ったら

「何を言ってるの。声を聞かせてくれるだけで嬉しいんだよ。」
と、言ってくれた。

「また手紙を書くね。」とお互い、そう言って電話を切った。


☆☆☆


漁師のおじいちゃんにもメールをした。


おじいちゃんも今は牡鹿半島を離れて、仙台・石巻を拠点に
海に出ている。

時々「やっぱり海は最高だな!!漁師やってるよ!」と
元気なメールを送ってくれる。



だから私も「私もこの前、海に行ってきました!気持ち良かった!」
と海の写真つきでメールをした。


すると喜んでもらえると思いきや、意外な返事が。

「今年は海はやめとけ。がまん、がまん。」


どうしてだろう??やっぱり放射能かな・・・?と考えていたら
電話が鳴った。漁師のおじいちゃんからだった。


お互い元気なことを確認した後、私は「海は我慢した方がいいの?」と
切り出した。

すると、こんな話をしてくれた。


「そう。俺たち漁師はな、今の海のことを”人を喰ったような海”って
言うのさ。わかるか?つまり、津波で沢山の人が亡くなっただろ。

海が人を食っちまった、っていう意味な。それも5人や10人の話じゃない。

そういう時は、あんまり海に入らない方がいいの。

海の中には、沢山亡くなった人達の魂がある。


それにね、今、海も地球も不安定だから、もし何かがあった時
海に入ってたら、もう逃げようがない。

micさんがそんな危険な目に遭うなんて心配だからよ(笑)

今年は我慢しなさい。」


1週間のうち5日は漁に出ているおじいちゃんに言われるのも
説得力があるのかないのかわからないが(笑)


でもやっぱり、とても説得力のある話だった。


私自身、海に行っても膝下をちゃぽちゃぽやっていただけ
なのだけれど(笑)


これからは(行くとしたら)もっと心して行こうと思った。

地震や津波の注意だけでなく、この海の続きに眠っている
多くの方々の魂、そして、ひょっとしたら未だに発見されて
いないだろう方々への鎮魂の想いを持って、海へ出よう

そう思った。



おじいちゃんは、仙台に130坪の土地を買ったのだそうだ。
そして今から家を建てるのだとか。

今月末には、孫を東京ディズニーランドへ連れていって
あげるとも話していた。



311以降、今もなお避難所で暮らしている方々もいれば
こうして新たな生活をスタートさせている方々もいる。



私はといえば、行けば元気を頂くものの、でも同じくらい
いやそれ以上に、自分の出来ることの小ささを痛感しては
へこんでしまう。その一方で色んなことに感謝できる自分
を感じていたりと


明らかに311前の自分とは違う、日々の向き合い方をしている。


とはいえ、ひさい地の状況が日々変わる中で
自分の在り方を模索することが難しくなっていることも感じる。


夏だからいっぱい遊びたいとも思う。
でも、今年はもし遊んだらその倍くらい、現地の人々のことを
考えたい。


決してお役に立てているとは思えないけれど
もう少し、もう少し、石巻・牡鹿半島に出会った人々と
寄り添っていたいと思う。

この日は、偶然にも渋谷で岡本太郎氏の壁画の前を通った。
普段よりもハッキリとした色彩・大きな迫力で迫ってくる気がした。









色々リセットの為、海へ。

波の音、裸足で歩く砂浜

まだまだ冷たい海の水


カラダの全てが浄化されていくよう。


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